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伊集院静   「伊集院静の流儀」(文春文庫)

 週刊文春の「悩むが花 おとなの人生相談」からの抜粋、他の雑誌からの抜粋、雑誌「オール読物」に掲載された対談から収録されている。
 「人生相談」から。

 ふとしたきっかけから50歳なのにアダルトビデオにはまってしまい、家族に内緒でびくびくしている。アダルトビデオから脱出するにはどうしたらいいか。

 回答:ふとしたきっかけなんてないの。フトしたことがなくても、あなたはすでに心の準備はできていたの。
  なぜやめにゃあならんの。見ていて、悦ばしいし、愉しいんだろう。愉楽、悦楽といって君が生きている証しであり、実感じゃないか。やめる必要なんか全然ない。

 万が一、娘にみつけられ「パパ何してるの、いやらしい」と言われたら、「いやらしいからおまえが生まれてきたんじゃないか。」と言い返せ。

 驚いたのが、作家重松清との対談。重松の顔つき、作風からして、先輩伊集院の作品について意見を言ったり、執筆、小説造りについていろいろ尋ねるのかと思ったら、すべて、自分の作品について一方的にしゃべるだけ。へえ、重松はそんな性格だったのか。明らかに伊集院もとまどっている雰囲気がありあり。

 重松が11,2歳の少年を描くのが難しいという。伊集院が、それは女性読者を意識するから。女性は少年のことはわからないし、関心もない。

 それを作家が女性読者を意識すると、故意に少年をナイーブにしてみたり、不幸を背負わせたりする。人間は7割が、何らかの不幸を背負っている。それは少年にもあてはまる。あるがまま少年を描けばよい。

 自分の想像するステレオタイプの少年像を作る重松にたいする、強烈なしっぺがえしを対談の最後に伊集院はしている。

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| 古本読書日記 | 06:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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