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寺山修司    「幻想図書館」(河出文庫)

 反体験主義者に反駁して、世界の都市を疾駆し、そこで発見した奇書にインスパイアされ想像と真理をつきつめてゆく寺山の興味がつきない書物案内書。

 髪の毛の変遷や、娼婦に関する想像、寝台の歴史とその意義、靴のおいたちなど、想像の原点は身近に存在するものが殆ど。

 寺山の好奇心、関心の対象はものすごく広い。あらゆる知識が吸収され蓄積され、ふと世界の片隅で見つけた書物によりその知識が燃え上がり興味が尽きない想像が作られる。

 日本でもかえるが来ると雨が降るという伝説がある。

南米ペルーでは、かえるを丘のいただきに置き雨ごいをするらしい。

逆にオーストラリアでは、大雨が来ないようにかえるを大切に扱う。かえるの腹の中には水が詰まっている。少しでも傷つけて水が漏れると大雨になると信じられているから。

 この地方の伝説。
昔、一匹のかえるが湖や川の水を飲みほし、大きなお腹をごぼごぼいわせていた。そしてすべての水を飲みほしたために、他の動物は一滴の水を求めてあえいでいた。

 動物」たちは、かえるを笑わせば、水を吹き出すと思い、一匹ずつ、笑わせにいったのだが、かえるは全く笑わない。
 そこで、アナゴ一族がまとまって、湖のまわりの草や藻にまきついてまっすぐにして伸び上がり、フラダンスをしはじめた。これにはカエルもたまらず、大笑いして、水をはきだし湖は元の水をたたえた姿にもどった。

 寺山は、こんな伝説を世界から拾ってくる。
面白く、驚く話が満載の作品である。

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| 古本読書日記 | 06:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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