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浅田次郎   「竜宮城と七夕さま」(小学館文庫)

 日本航空機内誌「SKYWARD」に17年の長期にわたり連載したエッセイが収録されている。

 浅田次郎は本当にすごい。17年もエッセイを連載していると、たねが枯渇してしまい、あんちょこに済ます作品がありそうなものだが、どれも、内容が変わり、質の高いエッセイに仕上がっている。浅田は記憶、知識というのが、原稿用紙に向かうと、突然立ち上がってくるとこの作品で書く。その立ち上がってくるところが天才的才能である。

 しかし大御所作家となるとすごい。JAL機内誌掲載のエッセイだから当然旅が主たるテーマとなる。旅の殆どは取材になるわけだが、旅が浅田一人ということは一切ない。必ず出版社の編集者が同行する。多分旅費、宿泊費、取材先の手配はすべて出版社が行い、費用は浅田は何も払っていない。ある旅行には何と6人の同行者がいる。売れる作家の威力というのはすごい。

 去年汚職でケチのついた、IR法案は。日本にカジノ場所を設置し、観光振興をはかろうという法案だ。

 しかし浅田は言う。日本は世界最大の賭博国家だと。日本中央競馬会の売り上げは二兆五千億。ぶっちぎりの世界一。それに公営競技の売り上げ。競艇が九千五百億。競輪が6千億。地方競馬が三千五百億。オートレースが七百億。ここまでしめて四兆四千七百億。宝くじが九千億。何と合計で五兆三千七百億。

 これに、まさしく実態が賭博そのものになっているパチンコパチス・パチスロが二十兆。
まさに世界随一のギャンブル大国。

 その上にカジノなど必要ないし、また大金をかけて作ってみてもお客は少ないだろうと浅田は言う。

 本当にその通りだと思う。もうこれ以上日本に賭博場を増やしてほしくない。

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| 古本読書日記 | 06:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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