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瀧羽麻子    「失恋天国」(徳間文庫)

 書店でタイトルに惹かれ、購入して読むと、想像していた内容と中身が違い、驚く作品。
しかし、繰り広げられる物語は、それほど目新しいものではない。最初がびっくりする。

 結婚式目前、8年も付き合っていた婚約者信之に婚約破棄をいわれた主人公の雛子。すでに会社も退職しているし、2人の新居の家賃も支払わねばならない。お先真っ暗。

 そんな時、郵便受けの底からある封書が見つかる。それは、失恋した人を次の新しい恋に導くことを目的にした失恋学校の入学案内。

 この失恋学校。政府が少子化対策として多額の補助金をだし、学生には奨学金までだすという学校。

 普通失恋したら、とてもこんな学校に入ろうとは思わない。大概の人は、枕を抱えて泣き続け、時の過ぎるのを待つ。

 しかし、主人公の雛子は願書を出願する。願書出願ということは、入学試験があるのである。
面接とペーパー試験。雛子は合格通知をもらい、大学受験を思い出し歓喜する。

 学校は一年制。面白いのは、学科試験に落ち落第生になり留年している学生もいる。
なかなか本格的な学校なのである。
 雛子は学内の宿舎に2人の新入生とともに生活する。

面白いのは、遠足。バスで2時間かけて、失恋男子学校に行く。そこの大部屋で3対3で向かい合って食事をする。女生徒には、中年の女性もいるが少ない。女性は世間なれしていて、周囲にたくさんの友達を持っているし、身の回りのこともでき、わざわざ中年を過ぎてまで恋愛をしようという欲求はあまりない。

 それに比べ男は一人となると本当に孤独だ。まして、炊事洗濯など身の回りのことなど殆どできないだからどうしても女性が欲しい。

 だから、失恋男子学校には老人の生徒が結構いる。
雛子たち3人に相対した男子生徒は、老人、中年、若者。まるで祖父、父親、孫が並んでいるようだ。

 しかし、こんな老人を生徒にして少子化対策になるのだろうか。介護対策に思える。

物語のメインは3人が在学中に経験する恋物語や騒動の描写である。老人男性、中年おじさんはちゃんと卒業できたのか、そこばかりがずっと読んでいて気になった。

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| 古本読書日記 | 06:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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