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原研哉   「デザインのめざめ」(河出文庫)

 日本を代表するグラフィック デザイナー原研哉のデザインについての考え方をテーマにしたエッセイ集。
 
プロ野球のソフトバンク。一時の巨人の長嶋監督のように他球団の主力選手を欲しい欲しい病がすさまじい。

西武のセーブ王サファテ、打者ではグラシアルとデスパイネを獲得、更に今年はヤクルトの主砲バレンティン。
 まったく、ただでさえ12球団随一の選手層の厚さ。全試合勝利しても不思議なことではない。

このソフトバンクが不思議なのだが、無名選手の集団のロッテに弱いのである。

 野球もこの際、無名の地味だが実力のある選手だけを集める。ヒットを量産するバッター。球速120KM/hにも拘わらず、たくみな投球術でバッターを抑える40歳過ぎのピッチャー、効率のいい働きをする熟練した内野手。こんな選手を集めてプロの観客をうならせる。監督も工藤のような派手な人ではなく、地味な監督がいい。こんなイメージにあうロッテには金満球団をやっつける試合を今年も望みたい。

 ヨーロッパに行くと、公衆トイレで、ハエが止まっているのではと錯覚する便器に遭遇する。しかしよくよく見てみると、これが便器に印刷されていて、ハエではない。これは何かとデザイナーの原さんの説によると、エレガントな芸術というのは、完璧なものにちょっぴり破綻を加えてやることによって生まれるも。だからこの便器はエレガント芸術なのである。

 私は、単に便器メーカーの企業マークだと思うのだけど。いやそうじゃない、小便はここに向かってしろ。という標的のようにも思える。

 アマゾンの都市、マナウスにはオペラ劇場がある。豪華な建物で劇場入口までのアプローチはアマゾンで取れた高級ゴムが敷き詰められている。

 アマゾンはゴムの大生産地なのだが、これを獲り輸送するのが大変。それで考えたのが、ゴムの木をマレーシアに移植すること。マレーシアはゴムの生産世界一なのだが、それはアマゾンからやってきたのだ。このエッセイで初めて知った。

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| 古本読書日記 | 06:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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