池波正太郎 「乳房」
鬼平の番外編です。
盛り上がってくると、場面転換が激しくなります。
「同じころ……」「そのころ……」と。
数奇な運命みたいなものを、ドラマチックに描いています。
シンデレラほど派手ではないけれど、なんだか幸せになっちゃうという話。
娘の頬を包丁で切りつける、酒乱の父親との暮らしからスタート。
傷のある顔ゆえに卑屈で、かっとなって同棲していた男を殺す。
そこから、アウトローだけど親切なおっさんたちに保護されかわいがられ、
彼らの手を離れて若旦那の後妻に収まり、ちゃっかり跡取りも産む。
どんな環境にもなじむ、柔軟性のある女性なんでしょうね。
あと、働き者でもある。これ大事。

同時に手を付けていた「鬼平犯科帳2」には、
育ての親に掏摸の技を仕込まれた女性が、
優しい男の女房に収まったものの、指がうずいてしまい、
「見逃してやろうと思ったが。お前には、臭い飯を食ってもらう」
と平蔵につかまる話が入っています。
かっとなっての殺人なら、更生の可能性もある。
鬼平も(読者も)、許す気になる。常習犯は難しいですね。

盛り上がってくると、場面転換が激しくなります。
「同じころ……」「そのころ……」と。
数奇な運命みたいなものを、ドラマチックに描いています。
シンデレラほど派手ではないけれど、なんだか幸せになっちゃうという話。
娘の頬を包丁で切りつける、酒乱の父親との暮らしからスタート。
傷のある顔ゆえに卑屈で、かっとなって同棲していた男を殺す。
そこから、アウトローだけど親切なおっさんたちに保護されかわいがられ、
彼らの手を離れて若旦那の後妻に収まり、ちゃっかり跡取りも産む。
どんな環境にもなじむ、柔軟性のある女性なんでしょうね。
あと、働き者でもある。これ大事。

同時に手を付けていた「鬼平犯科帳2」には、
育ての親に掏摸の技を仕込まれた女性が、
優しい男の女房に収まったものの、指がうずいてしまい、
「見逃してやろうと思ったが。お前には、臭い飯を食ってもらう」
と平蔵につかまる話が入っています。
かっとなっての殺人なら、更生の可能性もある。
鬼平も(読者も)、許す気になる。常習犯は難しいですね。

| 日記 | 00:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑