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佐藤青南     「白バイガール」(実業之日本社文庫)

 主人公の本田木乃美は神奈川県警の白バイ隊員になったばかり。同僚にバイク運転テクニックが優れている川崎凛がいて、素人同然の本田との関係はギクシャクしている。

 そんな中、管轄内で連続強盗事件がおきる。手口が似ている。
強盗事件の捜査は捜査第一課が担当。白バイ隊が捜査に参加することは無い。この連続強盗事件と白バイ隊をどう結び付けるのか。もちろん犯人がわかり逃走。それを追うのに白バイ隊が活躍することはあるだろうし、事実この作品でもわだかまりが解けた木乃美と凛が最後にバイクで逃げる犯人を追い詰める。木乃美が並走する犯人のバイクに飛び移るところは迫力満点の描写がなされる。

 この作品で、変だと思った所があった。交通違反摘発ノルマいつも未達成の木乃美を助けてやろうと、同僚巡査の元口が、違反切符を発行する青切符帳を自分の分を木乃美発行名義に変えてやる。

 こんなことは警察では絶対やらないだろう。これは怪しいなとその時思う。この違反行為が、きっと連続強盗事件解決に結びつくのだろうと思って読み進む。

 青切符帳は、元口によってきられるが、名義は木乃美である。

実は犯人は、管轄内で交通違反を起こし、切符をきられる。その名義が女性。実は自分の家の近くでしばしば女性巡査が違反チェックをしている。普通、警察の捜査は刑事のみで行われているとは知っていない。それで犯人は自分に捜査の手が伸びてきているのではと女性巡査を見て思う。

 それで確認に女性巡査木乃美に面と向かって確認をする。
ここで事件と白バイ隊が結びついてゆく。

 こういうとき作家は、青切符帳の名義を変更するというありえないバメントリックをどんな気持ちで執筆しているのだろう。これで読者をひっかけるのだ。想像すると何となく面白い。

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| 古本読書日記 | 06:46 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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