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佐藤友哉  「エナメルを塗った魂の比重」(講談社文庫)

 鏡家サーガシリーズの2作目。このシリーズ処女作「フリッカー式」から3作創られていて、しかも「フリッカー式」はメフィスト賞受賞していて、出版社期待のシリーズだったのだが全く売れなかったようだ。

 この種の作品はなんて表現したらいいのか、SFホラーミステリー作品と言ったらいいのか。科学的に実証できないことがさも実現しているようにトリック解決に使う。だから事件が多発するがその解明に挑戦することはできない。

 この作品、ある研究所が物語に絡んでいてそこから事件が起きる高校のクラスに研究所で作られた予言者28人がおくりこまれる。

その中にカニバリズム人食いをする生徒がいる。この人食いをすると、食べた人の過去の記憶が移植される。更にその人の血を吸うと、吸われた人の姿に変わる。

 そして、コスプレに狂奔する生徒がいて、女の子が実は男の子だったりその逆だったりする。

 これに密室殺人事件(実際は自殺だったのだが)が絡む。

謎解きは非科学的要素が複雑に絡み合い行われるがここが本当にわかりにくい。

 非科学的な基盤にサブカル系要素を取りこみ、あるコアの読者にとっては、たまらない作品になるだろうが、一般読者には受けないだろうと思う。読んでみて売れなかったことがよくわかる。

 500ページになろうという長編。私のような田舎の年寄りがよく我慢して読み切ったものだと自分自身に驚いた。

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| 古本読書日記 | 06:04 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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