FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

山本一力    「まねき通り十二景」(中公文庫)

今朝の新聞に私とほぼ同い年の主婦のかたの作文が掲載されていた。

近くの小学校一年生の授業で昔の遊びに取り組みたいので教えていただきたいとの依頼がありでかけた。もう60年も前のこと、久しぶりにお手玉、あやとり、おはじきなどをした。心配していたが、体や手がちゃんと覚えているもので、自然にできる。ちょっぴり心配もあったので事前に図書館から本を借り、勉強もすこしした。

 お手玉からやる。生徒が挑戦するがうまくできない。やっと少しできたら大声で「できたー。」と声があがる。

 途中から校長先生も加わり、みんなで熱中して遊びにとりくんだ。帰るとき子供たちに「また教えに来て」と口々にせがまれた。
 昔は毛糸一本、石ころひとつでいろんなことができた。
 と、なつかしむ。

紹介したこの本も、そんな昔の香りがする作品。

江戸時代、街単位に毎月のように行事があった。豆まき、子供の節句、神社の桜や紅葉や、花しょうぶを見るのも日が決まっている。それから炬燵いれ、餅つき、花火大会も日が決まっていて、段取りもすべて決まっていた。

 もちろん、季節に直結している行事は、天候の不具合により前倒ししたり後ろ倒しもある。そんなときはお触れがまわる。

 行事の開始は、寺の時間を教える鐘の音か、場合によっては街の半鐘をならして知らせる。

そんなとき、家で作ったお惣菜を持ち寄ったり、幾つかの屋台がでる。だから、子供たちはその行事が待ち遠しく、その日が来ると一斉に通りや神社にくりだす。

 この作品は、そんな毎月行われる行事にからめて、街の人情噺を語る。
今は望むべくもない風景だが、子供たちが元気に走り回りそれにおとなたちも楽しく混じる。こんな風景が再現できれば、いじめやトラブルがなくなる。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ




| 古本読書日記 | 07:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT