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司馬遼太郎   「歴史と風土」(文春文庫)

 司馬遼太郎全集のために語り下ろしたものを中心に集めたエッセイ集。司馬の名作についての物語の背景や、想いが描かれる。

 仏教はお釈迦様が始めたことは言うまでもない。そのお釈迦さまが亡くなって、火葬を行い、その骨を、お釈迦様の遺体の一部としてみんな大事にすることはあったが、しかしお釈迦様のお墓がどこにあるかということには誰も関心がない。つまり仏教はお墓とは関係が無い。死ねば全部空となる。霊魂というのは仏教には存在しない。

 だから、法隆寺でも東大寺でも葬式が行われることはない。

空ということがよくわからない。仏教には空という概念はもともとない。空とはインドで初見された0ということである。人間は0から生まれて、やがて亡くなり0に帰る。

 戒名ということも仏教にはない。
墓地はヤマト時代には古墳で大掛かりだったが、奈良朝廷により火葬にしなさいというお達しにより遺体を埋葬することはほぼ無くなる。そして墓地も簡素で規模も小さいものになった。

 お寺の斡旋で墓地を創ると100万円以上する。戒名代も20万円からとられる。
 すべては、本来の仏教とはかかわりなく、お寺を儲けさせるためにしていることである。

こんなふうに、司馬は怒っている。

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| 古本読書日記 | 06:28 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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