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枡野俊明    「禅の言葉に学ぶ ていねいな暮らしと美しい人生」(朝日文庫)

 苦悩を克服、穏やかに幸せに満ちた人生を送るために禅の言葉を選び、解説をしている。

この作品を読んでいると、禅というのは過去にこだわらず、未来に何かをもとめるのではなく、ひたすら心を空にして今やるべきことに集中しなさいと説いているように思う。

 この無にするということが、多くのところで表現を変え、説かれているのだが、これがいくら理解しようとしても、生きた人間の姿として浮かび上がって来ず、どうにもピンと来ない。

 「清風拂明月、明月拂清風」
明月も清風も一体であり、対立するものではない。禅は二元論を否定し自他合一と考え相手の中に自分を生かしなさいと説く。

 善か悪か、成功か失敗かと二者択一で物事を考えてはいけない。何事も決めつけてはいけない。人間は何でも決めつけてしまおうとするが、それにより色眼鏡で見たり、執着心が生じる。

 物事はどちらか一方に傾いているのではない。人間も同じで、良い部分もあるし悪い部分もある。その揺らぎの中でわたしたちは生きている。相手とむきあったときいつでも無心でいることが大切。

 こんな実感のない、他人との向き合い方のなかで、人間にあるべき関係など結べるのだろうか。というより、相手の人間について何の判断もくださない人間関係など、存在するのだろうか。
 
「山花開似錦 澗水湛如藍」
世の中は常に移り行く。移り行くことが永遠の真理であるという意味。

今はお金がある。今はお金がなくて生活が苦しい。それはただそれだけのこと。

もし今最悪な状況にいて、どん底まできてしまっているのなら、そこからそれ以上落ちることはない。そこまでは何となく理解できるが、次の言葉は当たり前に聞こえるが大きく飛躍している。あとは上るしかない、それが移ろうこと。気持ちをきりかえ前に進もう。

あとは上るしかないって真理?ずっとそのままってことだってあるんじゃないの。

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| 古本読書日記 | 06:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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