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南英男    「特捜指令 冷血鬼」(コスミック文庫)

 南英男は、戦争中の1944年生まれ。大学卒業後雑誌編集者の傍ら青春ハードボイルド小説を描いて人気を得た。その後80年代に本格ハードボイルド小説を中心に描き人気を博している作家だそうだ。恥ずかしいのだが、これだけ長く活躍しているのに、全く知らなかった。

 弁護士は日本に16万人もいるそうだ。このうち年間数億円稼ぐ花形弁護士はわずか、うらやましく一見みえるが、一人当たりの年収平均は630万円ほどで、普通のサラリーマンとそれほど差はない。中には収入が無くて生活保護を受けている弁護士もいるそうだ。こんな状態だから悪徳弁護士もでてくる。

 物語は、個人総合病院の医院長が、80歳を過ぎた患者から安楽死の依頼を受けて、これに抗することができなくて、筋弛緩剤を使い死なせてしまう。

 当然、医院長は殺人者となる。このことを知った看護婦が医院長を恐喝して金をせしめる。
その金で老人ホームを創る。それもたった4年間で全国に14もの施設を展開する、その資金27億円を投資詐欺を行い老人から巻き上げる。

 検事には裁判に登場して活躍する検事ももちろんいるが、窓口業務として、一般の人から告訴をしたいとかこんな不正があるというような告発状やクレームを受け付け対応する検事もいる。検事の王道からはずれて、窓際的存在となった検事たちである。ここにも悪に染まりやすい検事がいる。このクレームの中からお金を召し上げれそうな案件を手に入れ、関係者を脅迫するのである。

 こんな悪徳な人間たちがうごめき、事件がいくつも起きる。

これに、警視総監、警視庁長官から特命を受けて活躍する刑事コンビが登場する。一人は真面目一直線の刑事だが、もう一人は賭博、酒、女大好きな崩れた検事。こんな設定は黒川博行の小説に似ている。

 黒川の小説はいつも分厚い。それは事件のカラクリ、背景を読者が納得できるよう、説明に費やすからである。

 この小説は、新聞の社会面にでている流行りの事件を表面的につなぎ合わせているだけ。
気楽に読むには恰好な作品かもしれないが、ただそれだけという作品。

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| 古本読書日記 | 06:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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