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角田光代    「なんでわざわざ中年体育」(文春文庫)

 角田さんの、マラソンを中心に参加体験した運動実践記。

最後に収録されている、メドックマラソンinボルドーがユニーク。ボルドーのワイン畑の中を走る大会である。強制はしないができれば正装で参加してほしいとの要請がある。角田さんは、正装、仮装をして走るなど無理と思って普通のランニング用のスポーツ着で走ろうと考えていたが、大会近くになり、みんな正装して走ったらまずいのじゃと不安になり、チョンマゲのかつらを被って走る。沿道の仏人から、「コンニチワ」「ガンバレ」のやんやの応援。

 コースの地図をもらう。いろんなマークがある。給水所、救護所はわかるがわからないマークもたくさんある。中には「ビーフステーキ」「牡蠣の貝殻」「チーズ」「アイスクリーム」など。思わず何?と聞くと、走りながらフルコースを楽しむのだと教えてくれる。

 走りだすと、沿道の醸造所でワインとつまみのサービスがある。角田さんは無類の酒好きだが20kmまでは我慢しようと決め走り続けるが、殆どのランナーはサービスカウンターに立ち寄りワインを飲む。

 角田さんも20km地点で、他のランナーたちと乾杯してワインを数杯飲む。

こんなことをしているとどうしてもお腹がゆるくなる。すると、多くのランナーが遠藤のブドウ畑に入り用をたす。男女まったく構わないのである。

 角田さんは思う。日本で飲むワインは、このランナーたちの用便、用水がしみ込んでいるのだと。

 39kmを過ぎると、生ガキのサービスがある。その後ビーフステーキ。フルコースの始まりである。もちろん、角田さんも楽しむ。

 マラソンの制限時間は6時間30分。角田さんは6時間10分でゴールする。

 徹底的に楽しく、愉快に走ろうぜ。こんなマラソンもまた素敵だ。

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| 古本読書日記 | 05:59 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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