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司馬遼太郎   「花神」(下)(新潮文庫)

 戊辰戦争とその後、大村益次郎に遺恨を持つ、神代直人ら8人の刺客に襲われ益次郎が重傷を負い、しばらくの後敗血症で亡くなるまでを描く。

 徳川幕府最後の将軍徳川慶喜は、幕府代表の勝海舟と薩長代表の西郷隆盛の討議により江戸城を無血開城することになり、ここに倒幕は完成する。 なぜ無血開城になったかというと、薩長派の西郷も幕府側の勝も戦争になれば負けると思っていたから。それにどちらもお金が無かった。

 この戦費を創るのにどんな手を使うか。当時の勘定奉行である小栗上野介は勝に上申する。幕府に好意を持っているフランスに北海道を売り戦費をねん出しようと。

 それは良い考えとフランス側に打診するが、その当時フランスはナポレオン3世が、戦争で負け力がなくなり、とても北海道は買えないと断ってきて、この考えを断念する。

 そしてここからは、あまり根拠は無い司馬の想像。

旧幕軍を北海道に早めに集結させ、五稜郭を中心にして、北海道を独立させ、各国とも新しい国として条約締結をさせる。

 あるいは、主要な港を各国に租借地として譲渡する。
しかし、これをすれば隣国清のようにアヘンに侵され、植民地となってしまうと考え断念する。もし、ナポレオンが隆盛だったら、北海道はフランスになるところだった。歴史はこれだから面白い。

 それからうなったのは、大村は薩摩は日本統一を求めていなくて、維新後は薩摩が統治する国にしようと考えていると思っていたこと。

 そのため、維新後必ず、維新政府と薩摩で戦争が起きる。だから、死ぬ間際遺言で薩摩に対して戦えるよう武器を調達しておけと言い残す。
 大村が予言したとおり、その後西南の役がおき、薩摩の野望は破壊される。

 明治維新成立の裏側にはいろんな真実が隠されており、興味がつきない。

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| 古本読書日記 | 06:17 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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