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司馬遼太郎   「花神」(中)(新潮文庫)

 長州では、高杉晋作の奇兵隊などの反藩の戦いにより藩主毛利の統治がなくなり、山田右衛門を国守にして統治が行われていた。
 この巻では、幕長戦争で長州が勝利を収めるまでを描く。

この物語の白眉は、長門国の海に面した場所で荷受問屋小倉屋を経営していた白石正一郎の邸宅に坂本龍馬の仲介で、西郷隆盛、桂小五郎、大村益次郎が面会した部分。

 長州は京都での幕府との戦いで、薩摩藩が裏切り幕府側につき、会津藩とともに攻められ大敗をする。だから、この時は薩摩は敵となる。

 しかし、維新に動く薩長志士達は、龍馬を中心にすでに裏では結束しようとしていたのである。

 白石正一郎は、高杉晋作の奇兵隊を全面的に支援。晋作のためならすべてを失ってもかまわないと考えていた。
 だから、いつも密議などに自らの家を自由に使わせていた。坂本龍馬は、革命は薩長と出身の土佐藩が組まねば成就しないと考えていた。そのための談義に白石邸を利用したのだ。

 桂小五郎は大村に聞く。どうすれば幕府に勝利できるかと。大村はミニュー銃5000丁と軍艦一隻が手に入れば勝てるという。ミニュー銃は今でいうライフル銃。それまでは日本では旧式のゲベール銃があるだけ。とても最新式のミニュー銃などこんなに大量に入手は不可能。桂や益次郎も長崎に使いをだし買い求めようとしたが、だめだった。

 密議のとき、坂本龍馬に銃と軍艦のことを言う。
すると坂本が「私が集めましょう」と簡単に引き受ける。

 坂本はこの時長崎に私設海軍の結社を持っていた。亀山社中である。この結社は薩摩など雄藩から資金をだしてもらい貿易商社の機能ももっていた。日本で最初に創られた会社である。
そして坂本は軍艦とミニュー銃4300丁とゲベール3000丁を集める。

 この坂本の力も驚愕だが、それを購入し支払いをする長州藩にも驚く。

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| 古本読書日記 | 06:05 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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