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司馬遼太郎   「この国のかたち ㈣」(文春文庫)

 このエッセイ集は、今から25年前に出版されているが、当時司馬は韓国朝鮮についてこんな考察をしている。

 朝鮮は14世紀末に李子朝鮮として独立、この国が520年の長きにわたり続いた。そして儒教を習俗に取り入れた。儒教は形式を重んじる。親へのつかえ方。祖先への祭祀。血族の順序や尊卑貴賤という身分制度固守のためには形式が最も重要だった。

 形式を厳格にするためには、常に相手を論難し、自分が正しいというために咆哮せねばならなかった。

 差別、区別が形式として通る。中国清朝は「天朝」として尊敬されるが、海を挟んだ日本は、軽蔑、蔑視の国であった。

 日本人には「人」という言葉は用いず、「倭」と言った。「倭」とは野蛮人ということで、人間ではないと日本人を認識した。

 明治維新がおこり、日本人が洋装をみにまとうようになった。これに、野蛮人がけしからんとかみついた。

 常に日本または日本人は自分たちにくらべ下等な野蛮人であり、徹底的に差別、蔑視をせねばならないということが根底にある。

 正しいかどうかはわからないが、なるほどと納得するところもある。

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| 古本読書日記 | 06:06 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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