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真山仁    「レッドゾーン」(上)(講談社文庫)

 真山仁の代名詞にもなっているベストセラー作品「ハゲタカ」シリーズの3作目。

今回は世界でも自動車メーカートップ争いに凌ぎを削る、日本最大の企業アカマ自動車へのTOBをめぐる物語になっている。

 読み始めて違和感とモヤモヤ感が沸き上がった点が2つあった。

突然、アカマ自動車に買収王子といわれている上海投資公司の賀一華と言う男から電話がかかってくる。

 賀は、自分はアカマのファンですでにアカマの株3%を取得している。来週東京に行くので面談したい。それは彼が、アカマ自動車を買いたいという。TOBの宣言である。

 この電話に、古屋社長、大内取締役社長室長がうろたえる。
それで、日本で最も成功しているハゲタカ ファンドの雄鷲津政彦にどう対応すべきか相談に行く。

 この対応に違和感を覚える。アカマ自動車は従業員36万人を抱える、世界的大企業である。これほどの企業には当然グローバルでの諸問題に対応する法務をはじめ、必要な部門、人材、外部アドバイザー組織を抱えている。

 アカマ自動車の対応は、街の中小企業を思わせる。普通大企業はこんな対応はしないだろう。この対応のため、36万人を率いるグルーバル企業のトップがいかにもみすぼらしくみえてくる。

 それから、曙電機を再生させた芝野専務が、大阪のマジテックという中小の機械メーカーに転ずる。

 物語は、TOBの攻防と、芝野の機械メーカーでの苦闘が平行して進む。いずれ、2つの物語がどこかで交わるのだろうが、内容に大きな差がありすぎて、芝野がなぜ物語に必要なのか、不思議な気持ちで上巻を読み終える。

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| 古本読書日記 | 06:26 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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