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相場英雄   「トップリーグ」(ハルキ文庫)

 「トップリーグ」とは、総理大臣、官房長官、与党幹部に食い込み、それぞれの秘密の懇談に参加することを許されたマスコミ関係者のことを言う。「トップリーグ」は相場が作った造語で、現実は「トップグループ」と言うそうだ。

 そこで会話する内容は、基本的にはオフレコなのだが、総理、官房長官、与党幹部の許可があれば記事にすることができる。その場合「官邸」「政府首脳」「ある幹部」という方法で記事にされる。

 物語は、オリンピック開発現場で1億5千万円の入った金庫がみつかり、その帯封と一万円札の肖像が聖徳太子であったことから、週刊誌記者の酒井が、1973年当時発覚した戦後最大疑獄事件であるクラスター社からの航空機購入リベート事件で配られたリベートの一部ではないかと推察、これがそうであれば、芦原総理、阪官房長官を含め、内閣が破壊されるほどのスキャンダルになると追及を始める。

 一方、主人公の大和新聞松岡記者は、阪官房長官の「トップリーグ」に入ることを阪から要請され参加する。
 物語は、疑惑を追及する酒井と阪、松岡がみつどもえとなり進行する。

疑獄事件とは「ロッキード事件」のことであり、芦原は安倍総理のこと、阪は菅官房長官を指している。

 この作品でもそうなのだが、闇で動くお金のことを裏金といったり、その金を作ることをマネーロンダリングとわかり切ったことのように使うが、その裏金はどのような方法で造ったのか、具体的内容が読者に示されない。そんなお金を簡単に作れるものなのか、言葉でごまかされてしまうので、まったく現実感が無い。

 さらに見つかった1億5千万円の裏金作りは、今でも綿々と作られているのかが、不明のため、どうして、現政権が破壊されてしまうのか、ピンとこない。

 迫力ある表現力は感じるが、中身が申し訳ないが意気込みとはべつにスカスカに見える。そんなこともわからないのかと作者にバカにされたような気持ちが残る。

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| 古本読書日記 | 06:14 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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