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近藤史恵  「モップの魔女は呪文を知ってる」(実業乃日本社文庫)

 お掃除ガールキリコが活躍するミステリー&お仕事小説シリーズ。
主人公の只野は看護学校を卒業して、総合病院の小児科病棟で働く新人看護師。

この小児科に井上雪美という腎臓トラブルで入院している子がいる。通常は4人部屋にはいるところだが、母親の強い要請で個室にいる。母親がつきっきりで付き添う。

 雪美は、腎臓トラブルで、タンパクがでたり、血尿もでていたということだが、まだ検査中で正式な病名は確定していない。
 その結果がでるが、血尿どころかタンパクもでておらず、全く正常という結果がでる。

それを母親に伝えると、母親が怒り狂う。
「誰かの結果と間違えているのではないか。確かに血尿がでていたんですよ。もう一回精密検査をしてくれ。」と。

 何とか担当医師が説得して、雪美は退院する。

しかし、しばらくすると雪美が血尿をだし、倒れたということでまた病院にやってくる。
母親は怒り心頭だ。「あれほど、腎臓病だと言ったのに、ちゃんと検査をしないからこんなことになる」と。

 病院も、本当に腎臓に病気があると、取り返しがつかないことになるということで、腎臓の細胞を採取して検査することにする。そのために雪美は再入院する。

 看護師が検温すると38度の熱があるという報告がある。只野が氷枕をもっていって、おでこに手をあてる。とても38度の熱があるようには思えない。

 あるときは母親が血尿がでたと大騒ぎする。

 ミュンヒハウゼン症候群という神経科の病気がある。病気でもないのに、病気にかかっているふりをして、治療を受けたり入院したりする病気である。医師との関係に依存して、病気を偽って人から保護されなければ、自分の生きる価値は認識できないという人である。

 病院は雪美の母親がミュンヒハウゼン症候群を患っているのではと疑う。
しかし、雪美が38度の熱をだしたり、血尿がでたということは腎臓に欠陥がるかもしれない。そんなことは、雪美の母親がやることができないのだから。

 しかし、病院に協力者がいたら不可能ということもない。ここにお掃除ガールのキリコが挑み見事に真相を暴く。結構面白い。

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| 古本読書日記 | 06:16 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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