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井上荒野   「リストランテ アモーレ」(ハルキ文庫)

 偲と杏二が営むカウンター9席だけの小さなリストランテ。常連客で毎日ほぼ満席。
普通のカップルや訳ありのカップル、女性たちのグループ、それから毎晩一人で立ち寄る女性客。客は多彩。

 この短編連作集にでてくる井上さんの言葉「心得ている」が、何度読み返してもわからない。私のように田舎に住み、恋愛など少ししか経験もなく、雰囲気のあるバーやリストランテなど全く縁のない生活をしている。それに引き換え、大都会に住み、毎晩のように相手を変え、関係をもつ。そこで交わされる人生の駆け引きのための洒落た言葉。どう考えたってわからない言葉があっても仕方ないことなのか。

 松崎は、主人公杏二の料理の師匠。今は、レストランでの料理からは離れている。
その松崎から、彼のマンションでの昼食に招待される。松崎も多くの女性との浮名を流している。今はリコという女性と暮らしている。リコは松崎と結婚したいと思っている。お腹に松崎の子供がいるからだ。

 杏二が松崎の部屋を訪れる。初対面のリコを紹介される。
まだ午前11時前だったが、松崎がリコに昼ごはんを用意してくれと指示をする。リコがキッチンに消える。

 しばらくするとリコが「できたわよ」と声をあげる。そして運んできた料理。イッタラのボウルに入ったインスタントラーメン。刻み葱も入っていないまっさらのインスタントラーメン。少し松崎は驚いた表情をうかべる。

 杏二は、発する言葉がない。それにインスタントラーメンは熱いうちに食べねばならない。だから食べることに集中する。

 人を食事に招待するとき、どうもてなすかについては人それぞれの考え方がある。しかし、昼食に招待して、その料理がイッタラのボウルに盛り付けたインスタントラーメン。それを杏二は難じてるわけではない。

 ここで登場する「心得ている」、
ただ心得ている。この女はとにかく心得ている。
 ここがどういう意味なのか、さっぱりわからない。
誰かに聞きまくらねばならない。容易な表現なのにわからないというのは悲しい。

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