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井沢元彦   「学校では教えてくれない日本史の授業 天皇論」(PHP文庫)

 神道がどのようにして誕生し、それが伝来してきた仏教とどう影響しあい、日本の歴史が現在に至っているかを検証、思索した作品。

 「邪馬台国」「卑弥呼」が歴史本で初めて登場したのは、中国の正史「三国志」の中の「魏書」という単元の一般に言われている「魏志倭人伝」という部分。

 この「三国志」は今から1700年前の日本では弥生時代に書かれている。これは、邪馬台国から中国にやってきた使者がしゃべったことを陳寿という人が聞いて書かれたもの。当然、日本語はわからないから、使者の発音をそのまま適当に当時の漢字にあてはめ書かれている。それが「邪馬台国」。これを私たちは当然のように「ヤマタイコク」と表現するが、1700年前に台は「タイ」ではなく「ド」と発音していた。ということは「ヤマタイコク」ではなく「ヤマドコク」と使者は発音していたと考えられる。今から1700年前大和はすでに誕生していたのだ。

 「卑弥呼」ももっともらしいように見えるが、これも当て字。正しい字で表現するなら「日巫女」あるいは「日御子」になる。神である太陽神をまつるという意味の名前だろう。

 中国は今でもそうだが、中華民族が世界で最も優秀で、世界の中心は中国という中華思想を持っている。だから、周りの国々は属国であり野蛮国家であると認識している。

 周囲の国から、中国に行くことは朝貢といい、たくさんの貢ぎ物を持って皇帝にあう。そのとき必ずお返しがある。それが皇帝がその国の存在を認めるという金印。「漢委奴国王印」は皇帝が与えた印。これと同じ邪馬台国に対する金印が間違いなく日本にあり、それは奈良県桜井市にある箸塚古墳に間違いないと著者井沢は言う。発掘調査をすれば必ず金印が出土すると確信している。

 しかし、現在宮内庁では天皇家及びそれに関連する古墳発掘を禁止している。
近々世界遺産に認定される仁徳天皇陵を含む「百舌鳥・古市古墳群」。実は「仁徳天皇陵」は本物ではないという説が有力になっている。発掘調査ができないので真偽が確定できない。

 井沢は、絶対神の存在があるから、神以外の人間はすべて平等。それにより欧米では民主主義が確立したと言う。そして日本では天皇を絶対神として確立させたのが本居宣長。それにより欧米と同じように民主主義が確立できたと主張する。

 どこか大きな飛躍がありすぎ。

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