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石原慎太郎 田原総一朗  「日本の力」(文春文庫)

 戦後から現在に至るまでに起きた国際問題、政治問題を語り合い、日本がたどってきた失敗を遡上にのせ、結果現在のどこに問題があるのかを提示している討論集。

 2人は年の差が2歳しか離れていない。だから、同じ世代といってよい。いろんなことが語られ、自分の言っていることがいかに正しいかを、主張しあう。

 発想、意見の基盤になっているのが2人とも共通で、戦争直後の風景、アメリカによる占領がその基盤をなす。
 読んでいて、古く頑固で、現実とはかなりズレがあり、空疎な思いがした。

 我々の子どもの頃は、祖父母はともかく、家族というのは両親がいて、数人の子供がいるのが一般的で、その在り方を軸に絆とか社会との係わりが教科書や、テレビなどで語られていた。

 しかし、現在は、父と子のみ、母と子のみの家庭も多く存在するし、犬と独身の男、犬と独身の女、男同士、女同士、男と女、結婚している人、結婚していない人、結婚していても子供がいないと、昔もあったかもしれないが、その存在がカミングアウトして、主張を始めた。今や、昔の典型家族は、家族の単なる一モデルとなった。

 子供に対しては、その人権を認めて、指導ではなく、その個性を伸ばせるよう支援することが教育となってきた。

 この個々に細かく分断され、それぞれの主張、権利が社会化され、しかも、それを少しでも批判すると、ネットを通じて雨あられのごとく批判がかえり、下手をすると社会から抹殺されそうになる現在。

 そんな社会のありかたに対しどうすべきかは、すでに老人である2人が提示することは困難である。
 さりとて、ではどうするかを答えられる人もいない。

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| 古本読書日記 | 05:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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