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石原慎太郎   「真の指導者とは」(幻冬舎新書)

 この本もそうだが、特に企業家において、卓抜な指導者として挙げられるのは、松下幸之助、本田宗一郎、井深大、盛田昭夫など。いつも不思議に思うのだが、日本で最も大きい企業30兆円の売り上げを誇るトヨタ自動車にこそ卓抜なリーダーがいてしかるべきなのに、とんとこういった類の本にはでてこない。

 だから、リーダー論と言っても、普遍的な印象を持てない。

 それで、この本で紹介されている、リーダーであった吉田茂のウィットにとんだたりとりを記すことにする。吉田茂は彼の持つたぐいまれなウィットで占領軍とわたりあった。

 元気旺盛な吉田茂をみて、ある人が聞く。
「このごろは何がお好きで、何を食べられてそんなにおお元気になれるんですか。」
「いつも人を食っているからです。」

 フィリピン代表団が吉田首相が言う。
「賠償の支払いはその原因をつくった側にあるというわけですね。」
 喜んで代表団が言う。
「そうです。今度の大戦で我が国は大きな被害を受けました。その賠償金の問題で伺わせて頂きましたが、総理のお言葉で安心しました。」

 すると吉田首相が言う。
「私の国は、神代の時代から、貴国で発生している台風で、ずっと被害を受けてきました。今関係部署に被害額の算出を指示しています。後ほど請求書を送らさせて頂きます。」

 戦争直後、GHQに統計によると400tの食料援助をしてもらわないと、餓死者がでると吉田首相が訴える。

 しかしGHQは70tしか援助をしなかった。しかし餓死者はでなかった。
「70tでも餓死者はでなかったじゃないか。どうなってるんだ、日本の統計は。」

 吉田首相が答える。
「日本の統計によると、日本は戦争に勝つことになっていたんだ。」
 現在の統計不正問題を表現しているようで面白い。

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