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外山滋比古    「ことわざの論理」(ちくま学芸文庫)

 多くのことわざの生まれた背景とその意味を描いている。

驚いたのは、ことわざではないが童話「桃太郎」の解説。

 まず遠く川から流れてきたという桃は、よそから流れてきた、素性は定かでないということである。

 桃というのは、女性を象徴している。この女性は上流から流れてきている。あまり開けていないところからやってきている女性なのだろう。なぜそういう女性を嫁にする必要があるのか。それは同族近親結婚があまりにも痛ましい結果を生んだから。なるべく血縁のないもの同士が結婚しなければならない。そういう知恵が人間についてきたからである。近くにいるりっぱな娘さんより遠くから来た女性を選ぶべきだという教訓は、かなり勇気がいることである。

 だからこそ、おとぎ話にして、社会教育をしている。川から流れてきた桃に子供が生まれたら、とても強く健康な子供が生まれた、なるほどこうせねばならないと人々を納得させねばならない。

 しかも、その桃をおばあさんが取り上げた。おばあさんは姑である。姑のお眼鏡にかなうということが、後のごたごたをなくす。

 それにしても、おとぎ話にでてくる男は影が薄い。おじいさんは登場するが山へ芝刈りにゆくだけ。桃の夫は全く登場していない。

 一方巷では、サル、キジ、イヌが領地を争って戦いをしていた。そこに生まれた桃太郎が登場して、戦いはならぬと領地であるきびだんごを与える。それにより、サル、キジ、イヌは桃太郎と主従関係を結ぶ。封建体制を確立する。

 しかし、桃太郎はいつサル、キジ、イヌが反乱を起こし、自分に歯向かってくるのか不安を抱えている。
 それで鬼ヶ島という仮想的を創り上げ、我々は鬼退治のために結束せねばならないと教え、鬼退治にむかう。

 少し外山の想像の度が過ぎるように感じる。

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