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井沢元彦    「ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座」(徳間文庫)

 ユダヤ、キリスト、イスラム3大宗教の成り立ちを検証しながら、宗教対立が戦争を何故引き起こすか考証する作品。

 それぞれの3大宗教の代表者と著者との対談があるが、私には難しく、理解できなかった。

 そもそも、ユダヤ教ができるまでは、世界ではどこでも多神教だった。太陽の神、森の神、海の神、月の神だったりした。

 ところがユダヤ教が登場して、一神教となった。創造主としての神は一つでエホバ神という。人間を含めすべての事物は神が創造したものになった。

 ユダヤ民族は、現在のイスラエル、シオンの丘を幾多の困難を経て、約束の地として定住地にしたのだが、全員エジプトの捕虜となり、エジプトに連れていかれた。この時、モーセという偉大な預言者が登場。預言者というのは神ではなく、神のメッセージを預かる者。

 モーセは、ユダヤ民族をまとめ、神が与えた土地、約束の地にむかってエジプトを脱出する。エジプトとイスラエルの間には紅海がある。当時は船が無い。モーセは海を2つに分け道を作り、ユダヤ民族を脱出させる。これが有名な「十戒」の伝説である。

 ユダヤ教のエホバ神は、全世界のすべての民族を救わず、ユダヤ民族しか救わない、えこひいきの宗教。

 一方キリスト教は、全世界の信者を救いの対象にしている。
イエス・キリストは人間として生まれる。ゴルゴダの丘で磔の刑で殺されるが、その後復活し神の子メシア即ち救世主となり、神の子として復活する。

 1神教であることが絶対であるのに、神が複数存在するキリスト教は邪教であるとユダヤ教やイスラム教が激しく対立をする。

 イスラム教はキリスト教誕生から600年遅れて誕生する。

ユダヤ教のように救う民族を特定したり、キリスト教のように神が複数存在する矛盾を克服するということで誕生。神はアラーの神のみで、ムハマンド(モハメッド)は神の言葉をコーランにして表した。

 古代、中世は、宗教による対立で戦争は起きたが、現在は大国の代理戦争だったり、貧困と富裕、あるいは民族差別が、戦争の要因であり、宗教が直接の原因で戦争が起きるのは殆ど無いのではとこの作品で思った。

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| 古本読書日記 | 06:06 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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