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知念実希人    「リアルフェイス」(実業乃日本社文庫)

 美容形成外科医の天才が2人いる。柊貫之と神楽誠一郎。柊が神楽の師匠である。
2人は、形成外科の天才は、美容を超越し、芸術家であると信じている。
彼らの行う療法は、形成といい、一般の整形外科とは全く異なる。

天才の特徴は2つ。

一つは、どんな顔または身体の特徴も、別の人間に変えてしまう。
もう一つは、芸術家として、完成した人間のデスマスクをとり、作品として、残し保管する。
ということは、天才は必ず形成しなおした人間を殺害する。

 だから、形成をやめればいいのだが、麻薬患者のように、ある時間が経つと、どうしてもまた完璧な形成処置をしたくなり、それを抑えることができない。

 神楽はそれにより、無差別殺人をおこし、4人の女性を殺害する。そして指名手配される前に、タイに逃れる。
 その神楽を追うようにして柊がタイに行く。

 タイで柊が神楽を柊に作り替え、偽装パスポートを使い日本に再入国させ、柊の名前で形成外科医院を始める。形成外科は自由診療で保険がきかないし、形成代金も定まった単価は無い
形成外科を依頼する人間は、富豪の関係者が多く、手術費に糸目をつけない。

 大企業二階堂グループの総帥が癌にかかり、余命数か月となる。どうしても死ぬ前に、苦労を掛けた先妻幸子に会いたいと熱望する。それで、再婚した40歳近くも年の離れた莉奈を幸子に変えてほしいと柊に依頼する。その料金は3千万円。

 ある日柊の別荘で爆発が起きる。柊を除いて、柊が施術したクライアントが全員死亡する。柊も誰かに頭をたたかれ骨折し、意識不明となる。
 柊が意識を回復。そして、驚く。自分の顔が、連続殺人犯の神楽になっている。
警察によると、柊の別荘に神楽が現れ、別荘を爆発させたということになっている。

 別人を完璧に作ることができるということが、作家知念の想像を広く、大きく膨らませている。

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