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森瑤子    「デザートはあなた」(朝日文庫)

 主人公は大西俊介。39歳で独身。世界最大の広告代理店のテレビ企画制作部に籍を置いている。ここからは、私に知識も縁もないからわからないが、彼が現在所有しているのがイタリア製のオートバイ、ドゥカティ450デスモ、別名をシルバー・ショット・ガンといい1971年製のモデル。車は3台、まずポルシェ991カレラ、2000台限定のスピード・スター。他に四輪駆動のステーションワゴンとカエル顔の小型スポーツカー、シボレーのS10ブレザー。

 更に最高級のコンドミニアムに住む。いくら世界一の広告代理店に勤めるといっても、彼の給料だけでは、これらの管理維持はできない。

 彼の祖父が400坪の畑を今の都心に持っていた。ここに高級コンドミニアムを建て、そのすべての財産を大西に残した。
 大西は富豪となり、セレブの暮らしを享受することができるようになる。

それにしても、世界一の広告代理店というから会社の名前は想像できる。過労死自殺をした女性社員が所属していた会社である。

 この小説には、あの広告会社の猛烈な仕事ぶりは大西には無縁なのか全く描かれていない。それより、女性に夕食を料理し楽しむために、会社を休んで数々の高級料理の大西の調理場面が描かれる。過労死がでるような職場環境と大西の暮らしが乖離しすぎていて実感が沸かない。

 大西には山口奈々子という恋人がいるが、そのほかに女性はよりどりみどり。奈々子がだめでも、コンドミニアムに女性を誘い、夜を過ごす。

 高級料理と素晴らしいワインやリキュールを楽しみ、最後の「デザートはあなた」の決め文句で相手を指さしベッドに誘う。

 都会では、こんな優雅な毎日を送る人たちがいるのか。でるのはタメ息ばかりである。

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