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鎌田慧 「現代社会百面相 第3版」(岩波ジュニア新書)

 鎌田は数十年にわたり、一貫して時代を次のように語り、表現する。

このままでは、日本は再び戦争へ向かう。自民党や安倍政権は、戦争をしようと思っている。今まで、自民党政権が長く続いても、日本が戦争を行わなかったのは、自分たちのような平和を求める団体の力と声、それに何よりも平和憲法があったからと。

 更に、どんどん日本は、富裕層と貧困層の二極化が進み、貧困層が拡大、あふれ出し、破滅へと突き進んでいると主張する。

 そして、戦前の大凶作で、女の子を養えず、売春宿に売ったり、間引きしたり、女工哀史のように悲惨な姿、タコ部屋に詰められ、ひたすら危険な労働を強いられた坑夫、飢餓に苦しむ人々を描き、こんな人々が今の時代にあふれているようなレトリックを使い人々に衝撃を与えようとしている。

 だらだらとした世界に浸りきっている私が変なのかもしれないが、現在は鎌田がとらえてる世界とはかなりかけ離れてきているように見える。

 私が青年のころは、鎌田のように考えて行動する人たちはたくさんいた。しかし、今はその数はぐっと少なくなった。

 学校では毎日のようにいじめによる悲劇が起きている。
鎌田はその原因は、子供たちの自由、個性を封殺して管理で縛り上げているからと主張する。

いじめをなくすには、子供の人権を尊重し、豊かな個性が発揮できるような教育に転換せねばならないという。しかしこの個性が発揮できる教育とはどんなものかがイメージが沸かない。

 以前、ある子どもが5000万円も総額巻き上げられていたという事件が起きた。いまでもこの巻き上げがなくならない。

 しかし、鎌田が主張するような教育に変わったら、こんないじめが無くなるとは思えない。
個性を伸ばす教育と、いじめはあまり関係ないように思う。

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| 古本読書日記 | 05:57 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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