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垣谷美雨     「子育てはもう卒業します」(祥伝社文庫)

 夫は商社のエリートサラリーマン。自宅は親の援助もあり、親の自宅の敷地に建てる。恵まれているのだが、子供が思うように育たない。

 長男龍男は、まるっきり勉強ができない。勉強の成績が入学条件に必ずしもならない、修徳大学の付属小学校に入学させる。普通に学べば最後エスカレーター式に大学までゆける。

 しかし、塾にもゆかせて成績をあげようとする。入学のとき、授業料の他に大金を学校に寄付せねばならない。

 それで、大学まで行くが、必須単位がなかなか取れない。それで、これでは卒業が危ういと、大学生になって家庭教師をつける。大学生で家庭教師とはがっくりくる。

 卒業して次は就職。修徳大学ではとても入社できない、超一流会社亜細亜生命に、祖父が持っている政治家のコネで入社させる。これで、母親淳子は責任を果たしたと思う。

 ところが3年たって、龍男は、会社がいやになり、勝手に辞め、自宅で引きこもりとなる。

 次男の祥太郎は、ちょっと変人だったが、勉強はよくできた。小学校から塾に通わせ、勉強を支援した。

 高校の受験時、突然、学校をやめ音楽をすると宣言するのを、何とか説得して一流城南大学それも医学部にいれる。大学4年の時、ケニアに井戸掘りの支援でボランティアとしてでかける。

 そこから帰ってきて、目を輝かせ、ケニアでは水がなくて毎日何人もの子供が亡くなっている。医者なんかやってる場合じゃない。すぐにでも、学校をやめケニアに井戸掘りにゆくのだと言い出す。

 母親淳子は目の前が真っ暗。
淳子は、お金をきりつめて、不自由なまま、子供にかける。こんなことだったら、金などかけずに自分のために使えばよかった。そうしていれば、どんなに楽しく、生き生きとした生活ができたことか。

 そして今、龍男は左官屋に弟子入りして働いている。祥太郎は何とか説得し、医者になり勤務医として働いているが、来年はケニアに行くと言っている。

 淳子は決意する。こどもはもう好きに生きてゆけばいいと。
そして淳子も今から自由に楽しく生きてやると。

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| 古本読書日記 | 06:03 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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