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桐野夏生   「対論集 発火点」(文春文庫)

 桐野さんの小説家を中心に各界の代表者との対談を収録した作品。

坂東眞砂子との対談で、自らの小説ではどういう視点で描こうとしているのかを語っている。
「私は小説を書くときに、高い山の頂と低い谷があったら、低い谷のほうを漁っている感じがするんです。低い谷というのは、決して底辺の人というのではなく、人間のセコいところとか、ちっちゃいところとか、醜いところという意味です。高邁なところが高い山の頂で、すごいセコいところが谷の底なんです。その振幅を描くのが小説だというふうに思っているので、私は高い山の頂ではなくて、底から輝きを見上げたいと思っています。」 
 彼女の作品を読んできて、なるほどと思う。

小池真理子との対談で小説のネタについて語る。夕方の通勤電車に乗ると、疲れたような男の人が、タブロイド紙を読んでいる。日刊ゲンダイとか夕刊フジとか。
 あのひとたちは、今何を考えながら、夕刊タブロイド紙を読んで?いや見ているのだろうかと想像すると小説が浮かんでくるという。

 彼女の作品「東京島」では島に取り残された31人の男と女性一人という設定だったのだが、編集者がこの後、「大阪島」という作品を書き、今度は女性30人に男一人で小説を書きましょうと勧めたのだが、桐野は拒否している。

 女性が男が能力が無くても殿様のように崇め男と共存するからと理由を語っている。
共存するなんてありえない。

 男はゴミのように扱われ、無視され、わびしい状態になると私は思う。

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| 古本読書日記 | 05:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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