fc2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

恩田陸   「消滅」(上)(幻冬舎文庫)

 ある年の9月30日。日本のとある国際空港。

当日、空港は大型台風にすっぽり覆われていた。だから、国際便の到着が集中して入国管理エリアはすごく混んでいた。その上に突然サイレンが鳴り響いたり、爆発音がしたり、火事が発生したらしいと不穏な事態が発生。入管係官が避難してなかなか入国手続が進まなかった。

 その混雑した人混みの中に、ロシアで入国拒否され、アメリカが指名手配しているベンジャミン・リー・スコットがいた。ベンジャミンは閲覧サイト ゴートゥーヘルリークスを立ち上げていた。このソフトは、ネット上で行きかうメールの文章の特徴をつかみだし、それによりメールを書いた人を特定するというソフト。これがアメリカの言う「国家機密漏洩」の罪にあたるとして、国際手配されていたのだ。

 さらに、もっと亡命しやすい国もあるだろうに、なぜ日本にやってきたのかも不思議。

 そして、この大量の日本人の中で、入国審査で疑義の点がでて、別室に連れていかれた10人の人たちと1匹の犬がいた。

 連れていかれた10人は、別室でキャスリンなる人間の女性を模したヒューマノイド(AI係官)から10人の中にテロリストが含まれている、そのテロリストが特定されるまで、入国できない。ここがおかしいのだが、早く入国したければ皆で協力してテロリストを特定しろと指示がでる。

 10人が選ばれた条件。本日14時から15時の間に到着する便で帰国している。国籍は日本人。海外に頻繁に渡航しているか長期の海外生活をしていた。スリーパーである(過去に前科もなく普通の生活をしている)

 これだけで、よく10人まで絞り込めたものだと、不思議に思うのだが、更に加えてキャスリンが6か月前の4月29日の行動にヒントがあると示唆する。

 10人の行動をひもとくと、全員が当日電車に乗り、品川駅の「モビデ」という喫茶店に立ち寄っていたのではないかということがわかる。しかし、これではテロリスト発見まで到底いたらない。

 さらにキャスリンは偶然テロリスト集団が存在することが発見され、集団は4人以上。
その4人のメールなどのやりとりで共通するキーワードが今日何かはわからないのだが「消滅」が起きるということ。

 ここまでが上巻。
 テロリストはどうやって判明するのか。サイレン、爆発音、火事は何か関係はあるのか。さらに、ベンジャミン・リー・スコットのかかわりは何なのか。興味津々となり下巻を手に取る。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


| 古本読書日記 | 06:37 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT