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初舞台 彼岸花 里見弴作品選

日本の一文 30選」で知った作家です。紹介されていた「椿」も収録されています。
名短篇ほりだしもの」にも載っていましたが、「小坪の漁師」は、そんなに印象が強くなかった。

八篇入っていて、一番面白いのは「みごとな醜聞」でした。
「人間は自身の信じた道を歩かねばならぬという作者年来の『まごころ哲学』がつらぬかれて、『美事な醜聞』という主題が強い迫力となっている」
と、あとがきにある。(野口富士夫の評価らしい)
親も戦後生まれなので、簡潔に良さを伝えるのは難しい。
「上官の夫人を伴った戦地からの引揚げの悲惨な旅の中で育つ奇妙な愛情を描く」と、この本の裏では紹介されています。
そう。そんな話。
矛盾しているようなタイトルも含め、味わいがあります。

IMG_9158.jpg

本のタイトルに使われている「彼岸花」は、小津安二郎の映画の原作になったもの。
一応爺やの書いた記事も目を通しておりまして、
「ああ。この作品でも原節子が、『女性の幸は結婚することという社会通念に押され、結婚して幸になってゆく女性』をやったのかな」
と思っていたら、出ていないそうです。笠智衆は出ている。
改めて考えると、女友達やおばさまを味方につけて結婚の許しを得たり、修道院に入っちゃったり、父親を裏切る(?)娘っ子たちが出てくる作品ですね。

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