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米原万里    「米原万里の『愛の法則』」(集英社新書)

 米原万里晩年の講演会を収録した本。

どうして、生物には男と女がいるのか。もし互いに選ぶ必要が無くて、だれとセックスしても同じならば、一つの個体にオス、メス両性具を備えていれば、相手を振って振られて傷つくことも無い。あいつは残酷なやつだと自己嫌悪に陥ることもない。

 生物のなかでは、アメーバのように自己分裂して増加していったり、オスメス両方の機能を備えている個体が増えているそうだ。
 人間だけが、生殖の機能に喜び快感を感じて、疑似生殖活動をする。

メスのみに生殖活動があれば、オスはいらない。どうしてオスが存在するのか。子どもは、メスの遺伝や形状を受けて生まれてくる。それが、どんどん世代を次いでコピーされ、その果ては、遺伝コピー機能が摩耗して、生殖機能を果たさなくなる。どんどん、男が不必要な未来に向かっている。
 え?そんな副次的なために男は存在するだけなのか。

 米原さんのこの書では男はサンプル的存在だと言う。男性は女性に比し、背丈をとっても個体差が大きい。女性は大きな差のある個体差で男性を選択する。だから、女性はこの男性と決めて、一途にその男性に想いを馳せる。

 ところが男性は、女性は誰でも構わないという特性を持つ。

 米原さんは男性を3タイプに分類する。是非寝てみたいという男。寝てもいいかなと思う男。どんなに金を積まれても絶対寝たくない男。
 そして男の90%以上は絶対寝たくない男だそうだ。

 男女の平均寿命は女性のほうが長い。女性が受胎してから生まれた人の成長は女性のほうが早い。言語、身体能力、体の成長も女性のほうが早い。性的めざめ、生理の発生も女性が早い。男性はこの過程がずっと遅い。

 そして女性の生殖能力は50歳後半に終わる。しかし男性は、80歳を超えても子供を作れる能力がある人がいる。

 男性は、生殖能力が無くなるとそのまま死をむかえる。女性は60歳前後で生殖の頚城から解放され、自由に解放された人生を謳歌する。

 この差異が女性の寿命を延ばしていると米原さんは言う。
 本当かな。これでは、男は随分悲しい。

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