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小路幸也    「娘の結婚」(祥伝社文庫)

 正直今の時代こんなことで悩むのかなあと思える一時代昔の結婚小説。

一人娘の大事な実希から大切な人を家に連れて来たいと突然言われた父孝彦。少し待ってくれと戸惑い答える。

 実希は当然結婚相手を紹介するということである。その結婚相手というのは、今の家に移る前に、住んでいたマンションの隣の古市さんの息子真君。だから、真君は実希にとって幼馴染。小さいころはよく遊んだが、ずっと交友が続いたわけではない。

 実希は大学をでて出版社に就職。社会人3年目の25歳。真君は大手印刷会社社員。20年ぶりに偶然再会して、交際が始まり結婚を決意する。

 真君のお父さんは薬局勤務。そして実希の父孝彦は大手百貨店の人事部長。実希の母は、実希が小学生の時、交通事故で亡くなる。それ以来ずっとお父さんと2人暮らしの生活。

 真君の母は専業主婦。

 まあ、一人娘を手放すことが辛いという気持ちで、真君と会うことを逡巡するという気持ちもわからないではないが、そこを除けば、結婚を祝福こそすれ、反対する状況では無い。

 孝彦が気にしていたのは、亡くなった妻佳実が真君の母親景子さんとの関係がよくなかったように見えたところ。

 調べてみると、景子さんの評判は確かによくなく、マンションで一人浮き上がっている。しかも、孝彦一家がマンションをでた後、次の入居者の奥さんが飛び降り自殺、この原因が景子さんにあるのではと噂されていた。それで、孝彦は、真君を家に呼ぶ前に、真君の両親に会いにマンションまででかける。

 この物語、景子さんは少し物事をはっきり言う性格で、周りに少し誤解されているところはあるが、暖かく、優しく、実希を大歓迎で迎えたいと願っていることがわかりめでたしとなる。

 しかし、孝彦が真君の母が調べたらよくないとわかることで、結婚を潰すということが今の世の中でありえるだろうか。当人同士に内緒で、相手の両親の調査にでかけるなんてことをするだろうか。首をかしげてしまう。

でも、小室さんのお母さんの例もあるからねえ。

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| 古本読書日記 | 05:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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