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有栖川有栖    「モロッコ水晶の謎」(講談社文庫)

 出版不況のなか、書店がどんどん消えてゆくなか、大阪の羽田野書林は、新規出店する書店がすべて成功。社長である羽田野浩資は名経営者として称賛されている。

 実は、この成功の陰に、水晶玉占いを行う占い師畝美苗がいた。新規出店を決める際、浩資は、畝に占ってもらい、畝が出店すべきというご宣託をもらうと出店を決断していた。

 この出店がことごとく成功していたのである。

 浩資の家で浩資の誕生パーティが開かれる。
参加者は10人。3人はアルコールがだめなのでオレンジジュース。7人はシャンパン。それぞれグラスを持って、浩資のあいさつの終わりに浩資が「カンパイ」の声をあげ、参加者が手に持った飲み物を飲む。

 直後オレンジジュースを飲んだ参加者の一人が倒れ、そのまま即死する。
その参加者の飲んだオレンジジュースだけに、浩資社長の家の納屋にあった除草剤が混入されていた。

 しかし、どう見分してみても、殺害者が殺したい人物に絶対毒入りジュースを飲ませるトリックがわからない。

 こんな状況で、名探偵犯罪心理学者火村が登場する。
名探偵はこの状況でどんなトリックを導き出すのかワクワクしながら読み進む。

 火村は犯人を特定する。もちろん犯人は自分が殺したいと思っていた人を殺害したことに成功している。

 畝の水晶占いがパーティ前に行われていた。
被害者は殺害者と同じ恋人にたいし鞘当てをしていた。
その相手は毒ジュースで殺される。恋人もジュースを飲んでいた。

 畝は、殺害者と恋人は将来別れると予言する。将来ということは、パーティ後も生き残る。
畝の占いは絶対で、殺害者も恋人も今後も生きることを示している。

 だから、殺害に犯人は成功していると火村は言う。
懸命に読んできたのに、そんな結論は無いよな。ちょっぴりがっかりした。

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| 古本読書日記 | 06:08 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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