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中田永一    「吉祥寺の朝比奈くん」(祥伝社文庫)

ホラー小説の時は乙一を名乗り、恋愛小説の時は、ホラー作家とは別人の抒情的文章を綴り、読者を離さない中田永一。
 この本は、恋愛作家中田永一としての恋愛小説短編集。

 主人公の朝比奈ひなたは、いきつけの喫茶店の店員山田真野に恋心を抱いているが、つきあうきっかけができない。

 ある日、いつものようにひなたが喫茶店でコーヒーを飲んでいると、他に一組いたカップルの客が大声をあげ喧嘩をしだす。怒り狂った女の子が椅子をもちあげ彼氏に投げようとする。その椅子が止めにはいったひなたに椅子が命中。ひなたの口か血がふきだし、前歯が折れる。そこで真野がひなたに駆け寄り懸命に介抱する。このことがきっかけでひなたと真野は携帯番号を交換する。

 公園でデートの約束をする。ところがやってきた真野は3歳の娘を連れてきた。

ひなたには5年前にバイト先で知り合った友達の哲雄先輩がいる。久しぶりに先輩から居酒屋に呼び出される。呼び出した先輩は女の子を連れてくる。先輩は結婚しているのに。

 トイレに行って戻ってきたら、先輩が女の子とキスをしている。思わず携帯で撮る。そのあと2人を尾行して、ホテルに入るところも撮る。

 真野がある晩、夫とは一緒にいられないと、ひなたのアパートに娘とやってきてひなたのアパートに泊まる。朝、部屋をでるとき正面玄関でなく、裏口からひなたに言われ出る。
 そこに真野の夫が待ち構えていて、ひなたは思いっきり殴られる。

 実は真野の夫は哲雄先輩だった。先輩はひなたに真野と不倫をするようにお願いしていた。真野の実家が大金持ちで、証拠をにぎれば大きな慰謝料がとれる。その何割かをひなたに報酬としてくれるということが約束されていた。

 ひなたは小劇団の俳優をしていたが、食うこともできないほど困窮していた。それで哲雄先輩の話に乗った。

 真野も怒り狂ったが、哲雄先輩の浮気写真を撮っていたことで、怒りはおさまっていた。
真野と哲雄先輩は別れた。真野は田舎の実家に帰る。しかし、芝居だったつもりが、ひなたにも真野にも別れが切ない。2人はアパートの部屋の前で強く抱きしめあう。

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| 古本読書日記 | 06:22 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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