FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

野村克也    「野村ノート」(小学館文庫)

野球好きだけでなく、企業人にも読まれ35万部を売り上げたベストセラー本。

野村はこの本で、野球人である前に人間として生きることを選手にたたきこむことを書く。人間関係をいかに円滑にすすめるかが、人間としてもっとも大切。これができないと一流選手には素質があってもなれないと。

 野村と言えば、輝かしい実績、IDと言われた戦法、解説で野球界に大きな名を残している。

 しかし、彼の強烈な一般的印象は、あのけばけばしい沙知代さんを妻にしたことだ。どんな女性と結婚しようが他人がとやかくいう筋合いはない。しかし、野村に首をかしげたのは、この沙知代夫人を世間に対し野放しにしたことだ。テレビ局も面白がって沙知代夫人を頻繁に登場させた。その傲慢で、世間から遊離した話しぶり、態度は世間から顰蹙を買った。

 そんな野村、妻をコントロールもできない人間が、大げさに「人間として生きること」などと、選手に説くこと自体、とんでもないブラックユーモアである。

 この本で一貫しているのは、野村は、自分ほど苦労し、実績を残し、人間的にも優れている人間はいないという自負だ。いろんな実績を残した選手も自分がすべて育てたということになる。そんな選手からは尊敬され感謝されるのが当然と思っている。

 野村が最も愛し、育て、ID野球の申し子と言われるのがヤクルトにいた名捕手古田だ。

古田があるテレビ番組にでる。野村との熱い師弟関係をしゃべってもらおうと、司会が懸命に古田に話題をふる。しかし、いっこうに古田が口を開かない。ああだ、こうだと司会が古田の言葉を誘う。極まった古田がたった一言「野村監督には感謝しています。」と。

 古田は野村に年賀状も送らないし、挨拶もしないらしい。野村は古田は人間的になっていないとこの本でなじる。しかし、おかしいのは野村ではないかと私は思ってしまう。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


| 古本読書日記 | 06:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT