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村山由佳   「ラヴィアンローズ」(集英社文庫)

主人公の咲希子は、両親から邸宅、別荘を引き継ぎ、自宅の庭には、たくさんの種類のバラを育て、その花を使って家でフラワーアレンジメント教室を開いている。その様子を自身のブログに載せていたが、だんだん料理や趣味のことを載せ、それが評判となり、雑誌に活躍が載るようになる。暮らしへの心配は全くなく、カリスマ主婦という位置を手にしている。

 夫の道彦は映像や本などのデザイナー。咲希子の会社の取引先の会社のデザイナーとして出入りしていて、そこで知り合い咲希子と恋におち結婚する。

 道彦は結婚すると会社をやめ、独立する。この道彦が、強烈なモラハラ夫。おまえはダメな女だから、徹底して人間を変えてやるという態度で咲希子に相対する。

 咲希子は道彦と別れても何も困ることはない。むしろ自由にセレブの暮らしを謳歌できる。何故、道彦のひどいモラハラを毎日のように浴びながら我慢して追従せねばならないのかが、どうにも理解できない。こんな状態は完全に作り事で、今の時代にはありえないと思う。

 咲希子の雑誌記事が出版社の目に留まり、本の出版の話がでる。そして本のデザインはトップデザイナーである堂本が担当することになる。そこから、お決まりのパターンで咲希子は堂本に恋をする。

 この堂本とのメールをPCでしていたが、メールが道彦にも自動転送するように設定がなされていてすべて道彦が知っていることになる。

 このことで、大喧嘩となり、道彦に足蹴にされ、殴られる。その時道彦が何かに躓き、しかも咲希子も何かを振り下ろしたような気がした。気が付いたとき道彦は血を流し倒れていて、すでに息は無かった。

 その直後、堂本と咲希子は軽井沢の咲希子の別荘に行く。咲希子は思い切り堂本との愛に溺れようとする。

 そこで咲希子が聞く。
「私が夫と別れたらどう思う?」と。
「そんなこと夫が許すわけないだろう。」
「でも、万が一私が一人になったら?」
「なんでそんなことわざわざ聞くの」咲希子はため息をつく。
「冗談です、そんなに真剣に受け取らないで。」
「受け取るよ。冗談にしてもいいことと悪いことがあるじゃん。」
その夜。道彦は咲希子の体を引き寄せることは無かった。

 申し訳ないが、安手のB級恋愛映画を見せられている感じがずっとした。

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| 古本読書日記 | 05:53 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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