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岩崎夏海  「まずいラーメン屋はどこへ消えた?」(小学館101新書)

完全に本のタイトルに誤魔化された。あちこちのラーメン屋へゆき、グルメの向こうを張って、こんなまずいラーメン屋は無いというくらい、そのまずさを表現し、まずいラーメン屋体験めぐりを想像して購入した。

 しかし、中味はドラッカーを神のごとく信望している岩崎が、ドラッカーの著書からキーワードを取り出し、そこからビジネスをどう展開すべきかという経営コンサルティング本だった。まったくとんでもないタイトルをつけたものだ。完全にひっかかった。

 西暦2000年頃、岩崎は東京のとある私鉄沿線に暮らしていた。駅前に通りを挟んで2軒のラーメン屋があった。昼飯は他に食べるところが無かったので、いつもどちらかのラーメン屋に行った。その時はわからなかったが、今思えばまずいラーメン屋だった。

 ある日ラーメン屋に行くと、張り紙がしてある。
「当店の悪口をネットに載せないでください。投稿者はすぐに削除してください。」と。
そうなのだ。ネットへの投稿は、投稿者でない限り削除ができず、ずっと悪口が残ったままになる。

 更にネットでは、近くのラーメン屋を検索できる。岩崎が調べると2駅区間に20店のラーメン屋があることがわかる。それで、他のラーメン屋にゆくことになる。

 以前からあったラーメン屋は向かいのラーメン屋の動向だけを注意していればよかった。しかし、知らない間に20軒ものラーメン屋と競争状態になっていた。当然2軒のラーメン屋はまもなく廃業した。

 毎週のように我が家に宅配便がくる。ちょっとしたものでも、嫁さんがネットで購入するからである。完全にネット通販に取り込まれてしまっている。

 書籍の販売数がどんどん減ってきていると言われている。しかし、最近電車に乗ると、スマホをいじっている人に混ざって、かなり本を読んでいる人が目立つようになった。何だか書籍販売数はそんなに落ちていないで、書籍を本屋で購入する人が減ったのではないかと思ってしまう。

 今はどうかしらないが、書店で書籍を注文すると、以前は到着までに1週間くらいかかった。アマゾンは大量に書籍を在庫しており、殆どの書籍が翌日には着く。こうなると、書店で本を購入することが馬鹿らしくなる。

 今は、店舗で販売する人より、顧客の方が、商品についての知識が詳しい。ネットで調査し、機能特徴を徹底的に調べ、店舗に購入にゆくからである。
 とんでもない時代になった。しかし、新しいビジネスモデルを開発できる可能性は一段と広がった。

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| 古本読書日記 | 06:27 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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