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花房観音   「どうしてあんな女に私が」(幻冬舎文庫)

春海さくらは、幼少の頃からとんでもない大食いで、ぶくぶく太っていた。それでいて、初潮は9歳と異常にはやかった。

 さくらは高校のころには体重が100kgを超え、怪獣、ゴリラと言われていた。里美もチビで太っていて中学校こころは「ゴマまんじゅう」と言われていた。しかし、高校に入って、クラスからまずつまはじきにされた怪獣さくら。あれよりは自分はひどくはないと、里美は自分以下の同級生としてさくらに上位者のつもりで、よりかかり共に行動した。

 ところが驚いたことに、とても男性など寄り付かないはずの、さくらが高校3年の時、売春をしているという噂がたつ。どうも実際していたようだ。里美はどうして私よりダメなさくらが男性と関係が持てるのかと驚愕する。


 木戸アミは作家を目指しているが、うまくいかず、今はちょっとした物書きと編集者のような仕事している。高学歴で、容貌もまずまず、知的でもあるが、出版会社に勤めていた頃上司と不倫、これで捨てられ、その後何人かの男とは付き合ったがすべて破局、30歳半ばになり、安定した結婚を望み、婚活パーティーに参加するようになる。

 そこで高坂という男性と知り合う。容貌スタイルもまあまあ、優しく、獣医をしていて収入も安定している。この男性なら結婚もありと思い付き合いだす。

 ところが、ある日突然メールで好きな人ができ、その女性と結婚するから別れると高坂がいってくる。

 半年ほど過ぎたとき、部屋のテレビニュースで、高坂が殺害されたことを知る。殺害者が春海すみれ。その写真は、まさに野獣、醜女。こんな女に高坂を取られたのかと大ショックを受ける。しかも、春海は、何と5人の男を次々殺害、更に男に貢がせてセレブな生活を謳歌していたというから驚く。

 高度な教育を受け、恵まれた家庭に育った女性は、揺るぎのないプライドと良識を持っている。だからプライドを捨てることはなく、そんなことはできないとか、それはダメと拒否をする。女優が水着までというのと一緒だ。

 自分より下等な女性に何で男がなびくのか。

 しかし、そんな抑制をかなぐり捨てた女性は醜女であっても、大きな包容力で男性を包み込む。このことを、アミは理解できない。
 と、こんなことを書いている私も理解できない。

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| 古本読書日記 | 06:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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