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黒川博行    「てとろどときしん」(角川文庫)

大阪府警、黒木巡査部長と亀田淳也刑事の黒マメコンビが活躍する、6編の警察小説集。
黒木はわかるとして、亀田がマメとよばれるのはその体型が豆狸にそっくり。しかもよく喋り、明るく躁鬱の鬱を母親の胎内に置き忘れて生まれてきたような男。
 物語ではこのマメちゃんが名探偵役になり、事件を解決してゆく。

本のタイトルになっている「テトロドトキシン」とは、ふぐの肝に含まれている猛毒のことを指す。

 思い出したころに、ふぐの肝を食べ、猛毒にあたり、命を落とすという事件がある。不思議だったのだが、どれほどおいしいかしらないが、命を賭けてまで、ふぐの肝を食べる人がいて、それを提供する料理屋があること。

 この作品を読むと、養殖ふぐはテトロドトキシンを持っていることは無く、通常食すトラふぐにも、多少の毒は含まれていても、人を死にいたらせるほど毒は持っていないのだそうだ。

 この物語で安井という男が「うな善」のふぐを食べて死んでしまうのが最大の謎となっている。

 死ぬためには、致死量の猛毒テトロドトキシンを人工的に作り、これをフグの卵巣や肝に注入しておかねばならない。しかしこれが難しい。卵巣、肝をすりつぶしここに希釈液の苛性ソーダとエーテル液を注ぎ振り交ぜてやっとできる。

 こんなことは普通の人ではできない。で、殺害者は猛毒を持っているクサフグから注射を通して、テトロドトキシンを手にいれ、これをトラふぐに注入する。

 クサふぐは小魚で、不要な魚として、港や市場に無造作に捨てられている。
 意外と、フグで死亡というのはかなり殺人事件が含まれているのではと思った。

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| 古本読書日記 | 05:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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