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高峰秀子    「台所のオーケストラ」(文春文庫)

高峰が推奨する料理のレシピとそこに使っている材料にまつわるエピソードを書いたエッセイ集。

 レシピをみて不思議に思ったことは、殆ど調味料に砂糖が使われていないこと。醤油や塩だけでは、しょっぱい料理ばかりになりそれほどおいしくないだろうと想像してしまう。

 砂糖は天平時代、鑑真和上が天皇への上奏品としてほんのわずか献上したのが、日本に伝わった最初と言われている。高価な貴重品だった。

 私が少年のころは、お菓子は祭りとか記念日に食べるだけで、普段はまったく無かった。しかし甘いものが食べたい欲求が強く、よく砂糖をこっそり舐めた。それが見つかるとぶんなぐられるほど怒られた。

 高峰さんも書いている。砂糖が使われ出したのはここ3-40年。それまでは貴重品で家庭に必ずあるもではなかった。だから、お歳暮などで砂糖がくるとお母さんがものすごく喜んだと。

 高峰さんは、砂糖を調味料で使うなどということはとんでもないことと体に染みついている。だから、調味料に砂糖を使わない。

 ちなみに塩は、弥生時代に岡山あたりで、海水からとりだす製法が始まった。
塩は、古代エジプトで死体を70日間塩漬けすることでミイラにした。ミイラというのは「塩漬け」という意味とのことだ。

 古代ローマでは、塩は貴重で給料は塩で支払われた。
給料の英語サラリーはSALTからきている。

 高峰さん、パンケーキがいつのまにかホットケーキと言われるようになって寂しいと書いている。しかし、そのホットケーキは今はまたパンケーキと言われるようになった。ホットケーキは死語になった。

 大根はどんなに食べても決して腹をこわすことはない。それで「何を演ってもあたらない」ということから「大根役者」という呼び名ができた。

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| 古本読書日記 | 05:48 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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