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恩田陸    「ブラック・ベルベット」(双葉文庫)

「MAZE」からスタートしたウィルスハンター榊原恵弥シリーズの3作目。

T(トルコ)共和国で国際薬品見本市が開催される。恵弥は出張に行くつもりは無かったが、友人の国際感染症研究所の研究員多田から、現在トルコにいて失踪している人探しをしてほしいと依頼され出張を決意する。

 多田の友人のジョエル・スタンバーグ博士の妻アキコ・スタンバーグ博士が講演をかねトルコに一週間の日程で旅にでたが、「まだ研究したいことがあるからしばらくトルコにいる。心配無用」というメールを残して、一週間を過ぎてもアメリカに帰国しない。どうしているか捜索してみつけてほしいということ。

 その失踪したアキコ・スタンバーグはすぐみつかる。しかし、アキコは目の前で通りを歩いていて、何者かに後ろから包丁で刺され殺されてしまった。著名な博士であり、アメリカ人。大きなニュースになるかと思いきや、新聞の三面に名前もでずベタ記事。それも不思議。

 恵弥があわてて国際電話で多田に伝えようとすると、驚くことに多田が交通事故にあい、重傷を負っていた。

 さらに、驚いたのは、イスタンブールの食堂で、アキコの夫ジョエルが何人かと楽しそうに食事をしているところに遭遇する。妻が殺されたのに、どうなっているのか。

 これにD.F(死の工場)という怪しい薬が登場。これについて、アンタレスという人間が恵弥に接触してくることとなっているがいつまでたっても現れない。

 こんなミステリーな出来事が息つぐ暇もなく展開し、どんどんこの先どうなるのかと物語に引き込まれてゆく。さすが恩田だとその手際には感服する。

 それで最後。ここが、それまでの展開に比べしょぼかった。
ひっくりかえすとこまで行かなくても、悪の正体を大地震で揺れ動かせあわてさせるところまでの物語にしてほしかった。

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