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森絵都    「クラスメイツ」(前期)(角川文庫)

小説は2冊に分冊されているが、上下巻ではなく、前期、後期と表現され分かれている。学園小説の香りが漂いなかなかしゃれている。

 北見第二中学校は、北見小、原小の卒業生が入学してくる。少子化によりどんどん生徒が減少し、北見第一中学校に統合される話もでている。

 4月に入学してきた一年生も数が少なく、クラスもA組とB組の2クラス。物語の中心になるA組の生徒数は24人。
 森さんはその中から主人公を選ぶのではなく、24人一人一人の日常の出来事を切り取り連作短編集に仕上げている。24人みんなが主人公になっている。

 蒼汰と心平はクラスを楽しくさせるため、ボケとツッコミのギャグコンビとして活躍しようとしている。しかし、ギャグが辛辣。ポッチャリ型のこのみには「あたしはハム」という歌をつくり捧げる。天然パーマの志保理には「大仏さま」「大仏さま」といって拝み倒す。
父親がタイ人のアリスには「タイカレーを食わせろ」としつこくつきまとう。
 だから特に女の子にはシャレにならず無礼として蒼汰は嫌われている。

蒼汰がクラブが終わり、着替えにクラスに戻ると、窓ガラスが割れてその先にサッカーボールが転がっている。誰かがサッカーボールで遊んでいて間違って窓ガラスを割ったのだ。

 藤田先生を呼び、発見状況を話す。クラスには蒼汰と心平しかいなかったと。先生は、犯人追求は熱心にしようとしなかったが、学級委員長のヒロがきちんと犯人をみつけようと言い張り、事が大げさになる。実はクラスにはその時蒼汰、心平だけでなくヒロもいた。

 クラスの生徒や藤田先生の厳しい追及を受け、蒼汰は犯人はヒロだと言う。

 しかし、正義感あふれクラスの信頼を勝ち得ているヒロ、しかも犯人を捜そうと言い出したヒロが犯人のわけがないと誰もが蒼汰の言うことを信用しない。

 それどころか、犯人は蒼汰だと指摘され、大ウソつき呼ばわりされる。
まだ中学生になって4か月しかたっていない。あと、2年8か月もある。その長さを思うと蒼汰は暗澹たる気持ちになる。

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| コトタマ | 2018/07/16 20:44 | URL |














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