FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

松本清張 「ゼロの焦点」

wikipediaによると、この作品の1961年版映画は「主人公と犯人が崖の上で相対する」というベタなシーンの原型といわれているらしいです。
砕ける波 急停車するパトカー よれたコートの裾を揺らし、ばたんとドアを閉める刑事 
「早まるんじゃない!」

IMG_9100.jpg
ざっぱーん

原作では、主人公が崖にたどり着いたとき、犯人はすでに小舟で海上に去っています。
舟が波にのまれるか、犯人が海に身を投げるか、手持ちの青酸カリを飲むか。
主人公は崖の上から見守るしかないという展開ですね。

で、作品の内容。前回読んだ「喪失の儀礼」と比較。
良い点>
①最後に、犯人からすべてを打ち明けられたという人が出てきます。
この後、裏付けがされるのでしょう。証拠無しで話が締められるのは辛い。
②主人公たちがしつこく訪問する相手は、実際事件に深くかかわっています。迷走している印象はない。
③事件発生から解決までが3週間というスピードで、間延びしない。

微妙な点>
①本多氏をはじめ、一般人数名が仕事をほっぽり出してそれぞれ聞き込みをする。…働けよ。
そして、何かつかめたという感じを主人公に見せたと思ったら、すぐに消されるw
②謎解き役が一般人なので、「簡単に戸籍を見せてもらえるのか?」「警察に『何を嗅ぎまわっているんだ』と疑われないか?」と思う。
③主人公が都会的な美女設定で、謎解き助手も下心ありで動くのが、なんとも。

IMG_9099.jpg

「砂の器」にせよ「人間の証明」にせよ、隠したい過去が動機という設定は好みです。

| 日記 | 18:39 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT