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柿崎明二    「検証 安倍イズム」(岩波新書)


大改革とか、官僚主導から政治主導にと過去スローガンをぶち上げるが、結果何もしない、できない政治家ばかりだった。ところが安倍はスローガンをかかげて、どんな手段を使っても実現しようと突っ走る政治家だ。

 驚いたのは、企業のベースアップ実現方法である。それまでは、各企業や所属する企業団体で労使によって決めていた賃上げを「経済の好循環実現に向けた政労使会議」という諮問機関を作り政治主導で賃上げを実施したことである。
安倍と麻生副総理は互いに寄りかかり一心同体にみえるが、麻生は賃金改定に政府が絡むことには猛反対している。だから、第2次安倍内閣の最初の年は賃上げに政府がからむことはできなかった。

 安倍のよくも悪くもすごいところは、自分の思っていることは、どんな手段を使っても実現しようとすることだ。マスコミをはじめ大反対にさらされても、揺らぐことがない。ほとんどの政治家はこういった場合揺れ、ぶれる。悪く言えば、安倍は子供っぽく、わがまま、頑固とも言える。

 加計学園獣医学部新設などは、構想を打ち上げてみたはいいものの、誰も手をあげないとまずいと思い、安倍が加計に裏で頼み込んだのではと思う。どんな手段を使ってでも、思ったことは実現したいという安倍の思いが安倍を行動させる。

 それから安倍のもうひとつの特徴。国家優先主義である。個人の自由、自立より国家の繁栄、独立が優先するということである。だから「美しい国」ととなえ、国民に国家を愛し、守ることを求める。そのために教育、特に道徳にその考えを入れ力をいれる。

 愛する国を守るという信念で、集団的自衛権の解釈を拡大適用したり、憲法改正に強い意欲を示す。

 しかし、この考えは危険が伴う。個人と国家が相反した場合、個人の行動、言動に国が介入してしまう。

 民主党政権時代は、何かにつけ中国の反日行動に、弱腰対応が繰り返された。安倍に代わり、強硬な姿勢は、民主党時代より中国の反日を招いても不思議ではないのだが、中国の反日をピタリとやめさせた。

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| 古本読書日記 | 05:54 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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