FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

松本清張  「喪失の儀礼」

1/3まで読んだ感想

以前に読んだ「遠くからの声」のあとがきで、「嫁姑の仲の悪さを心理トリックに使った作品」として挙げられていました。
なかなか嫁も姑も出てこない( ̄▽ ̄;)

IMG_1257.jpg

今のところ、刑事たちが勘で、読者からすれば事件に関係なさそうな人を追いかけまわしています。
こじつけじゃないか? 証拠もないのに職場まで刑事が来るなんて! そんな感じ。
被害者の趣味が現代俳句で、歌仲間のところに刑事が行っていますが、作者の得意ネタというだけじゃないかと。
捜査会議で、
「眠らせた被害者を浴室まで運んで、洗面台で橈骨動脈を切り、死体を再びベッドまで運んで寝かせるのは、女には無理だろう」
という常識的な意見が出ると、なんだかほっとしてしまう。
それくらい、刑事の勘ばたらきがしっくりきません。

被害者は喫茶店へかかってきた電話でホテルを指定され、偽名で一人でチェックインし、そのホテルの部屋で殺害されます。
携帯電話のない時代なので、部屋番号を犯人に連絡する外線をかけたんじゃないかと思った。
が、いったん部屋から出てロビーやレストランで落ち合えばいいわけで、これはたぶんカギにはならない。

IMG_1259.jpg

最後まで読んだ感想
残り数ページで怒涛の推理。容疑者たちは自殺。最後の文章は、「有力な物的証拠は見つからなかった」。
いいんだろうかw そのパターンだと、何でもありになってしまいそうだな。

IMG_1258.jpg

犯人(かもしれない)は脊椎カリエスの旦那を日常的に介助している女性で、「女の力で意識のない被害者を運べるか?」という疑問は解消できるのかもしれない。
作者の趣味だろうと突っ込んだ俳句ですが、事件の動機となる加害者と被害者のつながりは別のもので、怒涛の推理では回収しきれていないという印象です。
犯人(かもしれない)女性の詠んだ歌で曼殊沙華が血の海をイメージさせるとか、刑事たちが捜査中にひき逃げに遭遇するとか、いろいろ結末に向けてのヒントは盛り込まれています。
で、ホテルからの電話は全然関係ありませんでした。

| 日記 | 18:50 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT