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鴻上尚史    「恋愛王」(角川文庫)

恋愛とは何かを問い詰めるエッセイ集。

鴻上が6歳のとき、叔父さんの結婚式に出席した。
トイレに行って、大人用の便器でうなっていたところに、男の人が目の前に立ち止まった。
叔父さんだった。だからあわてて
「おめでとう」と鴻上は言う。

すると叔父さんが小声でいう。
「恋をしろよ。」「え?」と怪訝に思う。叔父さんは更に言う。
「恋をしろよ。若いうちは、恋をいっぱい、せにゃあかん。いっぱいして、いっぱいして、だんだん現実というものがわかってくるんじゃ。だんだん自分というものが見えてくる。そしてだんだんと水準が落ちてくる。そして、水準が落ち切った日が今日だ。」

さらに言う。
「誤解してはいけない。尚史。僕は悲劇を語っているのではない。ましてグチを言っているのでもない。僕は人生そのものを語っているのだよ。」
含蓄がある、強烈な叔父さんの言葉だ。

しかし、叔父さんはまだ知らない。人生を語ってはいない。それはまだ結婚生活をしらないから、結婚後さらに落ちる日がくることを知らない。

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