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加藤千恵    「ハッピーアイスクリーム」(中公文庫)

短歌集。

難しい言葉は一つもない。しかし、青春時代に感じる、切なさ、迷い、理不尽さ、いらだちが見事に表現されている。純粋だが、決して綺麗ではない、無骨といってもいいくらいの言葉が、ぐいぐい読者の心に入り込んでくる。
 加藤千恵を世の中に送り出し、短歌集としては異例の売り上げをあげた本。その驚くほどの輝く短歌の羅列を味わってほしい。

まっピンクの
ペンで手紙を
書くからさ
冗談みたく
笑って読んで

重要と
書かれた文字を
写してゆく
なぜ重要か
わからないまま

あなたへの
てがみはぜんぶ
ひらがなで
げんじつかんを
うすめるために

合格を
祈念している
場合じゃない
だってわたしは
恋をしたのだ

正論は
正論として
それよりも
きみの意見を
聞かせてほしい

投げつけた
ペットボトルが
足元に
転がっていて
とても悲しい

言葉しか
のこっていない
それでまだ
言葉だけなら
残ってはいる

いつどこで
誰といたって
あたしだけ
2センチくらい
浮いてる気がする
 そして歌人枡野浩一がこの短歌集には無いが、解説でとりあげた秀逸な作品。

思い出が
美しいのは
過去だから
どうぞよろしく
お願いします

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