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小林信彦     「にっちもさっちも 人生は五十一から⑤」(文春文庫)

この世界で、経済評論家、経済学者ほどあてにならない人たちはいない。横文字言葉をふんだんに使い、何でもわかっているように滑舌にしゃべる。バブル崩壊、リーマンショックもその兆候はすでにおきていて、大変なことが起きるとわかっていたと結果についてだけ、ああだ、こうだと解説する。わかっていたなら、何故起こる前に言わないのか。結局何もわかっていなかったくせにと思ってしまう。

 今、日銀の黒田総裁が再任されるということが話題になっている。異次元の金融緩和政策を更に継続し、デフレから脱却し2%のインフレを達成し、景気上昇にむかわせることを実現させるのだそうだ。

 しかし、私たちは過去の経験から、経済というものは人間がコントロールできないということを学んでいる。

 2%達成したら、それをどのようにして維持させるのか、そんなことは語られたことは無い。
 2%がはじけて、5%、20%、50%のインフレが連続して発生することが無いことをどういう手段で実現するのか。

 日々の買い物をスーパーに行ってする。そのとき羽がはえたように万札がとんでゆく。そんな事態になったら、多くの生活困窮者が出現する。

 2%インフレ政策などは、眉唾政策だと思っているべきだとこの本を読んで感じた。

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